もういちど、
人々が暮らす街の骨格をつくる。
私の働く岩手県では東日本大震災で、多くの街が甚大な被害を被りました。震災後、自分の街に改めて立ってみたとき、このあたりは本当に何もない状態になってしまっていた、作業服には、何かよくわからない不快な臭いが染み込み、ショッキングな記憶として非常に鮮明です。そうなった街を目の当たりにした私たちが、建設会社としてやらなければならないこと。それはやはり、街をもう一度つくっていくために、街の骨格をつくることだと思っています。街を守るような港湾事業、道を再生する土木事業、それから、人々の暮らす建物をつくる建築事業。自分たちの仕事で、また人々の生活が少しずつ形を見せ始めていることが、いまの私の大きなやりがいです。
何百億という金額でも、
「川村に任せる」と言われたい。
建設会社の営業職の面白さって、どんなところにあると思いますか?私は、お客様から自分を買ってもらえる仕事である点だと思います。みなさんが普通、お店で商品を買うときは、その商品がどんなものなのかをきちんと見てから買いますよね。しかし建設業では、そのお客様が「買う」瞬間には、商品がまだ存在していません。お客様から契約してもらったあとに工事を行い、商品である建造物をつくる仕事なのです。商品がまだこの世にない状態で、お客様から私たちを選んでもらうにはどうするか。それこそが営業としての腕の見せ所であり、この仕事のいちばんの醍醐味だといえるでしょう。お客様から私のことをいかに信用してもらうか、どれだけニーズを的確に汲み取れるか、それに着実に応える工事を手配できるか。最終的には何十億、何百億という高額な案件も、お客様から「じゃあ川村さんに任せるよ」と言ってもらうことができる。商品の力よりも、自分の名前で勝負をしていくような仕事だと感じています。
関わるすべての仕事を代表して、
お客様と対峙する。
営業というのは、不思議なポジションです。私自身は橋や建物をつくりだせるわけではないし、建設に関する知識も技術職のメンバーにはまったく敵いません。でもお客様と対面して仕事の入口をつくり、お客様から「任せるよ」と言われるのは、私。もしも私が失敗して、仕事を生み出すことが出来なければ、どれだけりんかい日産建設がいい技術を持っていても、無駄になってしまうのです。逆に私が頑張れば頑張るほど、この会社を成長させることも、利益をもたらすこともできる。仕事の入口を担い、会社全体の進む道を定めていく一端を担っている、重要な役割なのだと、いつも意識をしています。