建物はチームワークで
出来ていく。
りんかい日産建設の事業には、海上土木、陸上土木、建築事業とありますが、私の担当する建築事業の施工管理の面白みは、大きくふたつあると考えています。ひとつは、たくさんの人たちが、より良い建物を作るために同じ目標に向かって仕事をするということです。ひとつの建物を作るためには多くの方が携わります。様々な業種のメンバーと一丸となり、机上の設計図から実際に建物をカタチにしていく作業は、とても大変ですが完成した時の達成感も大きくなります。手がけた建物を見上げると、改めて建物はひとりでは作れない、色々な方々の力が集まってチームワークで完成するものだと感じます。また手がけた建物は後世までずっと残るという点も魅力です。もしかしたら自分の子供に「この建物は自分が作ったんだよ」というように誇ることも出来るかもしれません。
現場に長くいる=ミスが多い、
かもしれない。
さまざまな経験をして成長したかった私は、昔、現場に少しでも長くいることが経験をするということであり、重要なのだと考えていました。しかし実際にいくつもの現場を経験したいま、その考えも少し変わってきたような気がしています。いま考えているのは以前とは全く逆で、現場にいる時間が短いほどいい施工管理だ、ということです。現場は大切ですが、多く現場に出ている方がいいとは限りません。現場で直接指示出しをしている時間が長いということは、制作した施工図などの指示資料がわかりにくかったということ。現場で作業をするメンバーから呼ばれる回数が多いということは、何かこちらで想定しきれていなかったトラブルが起こってしまっているということ。現場にでなければならないことは、自分の至らなさゆえであることも多いのです。現場に行って目の前のことに手一杯になるのでなく、もっと工事全体を見渡せるポジションにいて、的確に指示を出したり判断をしたりすること。それこそ、目指すべき施工管理の姿なのだと考えています。
世の中の建物に、
ひとつとして同じものはない。
建築分野で施工管理をする面白みのふたつ目。それは、様々な建物を担当でき、ひとつとして同じものがないという点です。私たちは商業施設をつくることもあればホテルもあり、工場、アパート、マンションをつくることもある。商業施設や工場なら、大型の機械・什器と多くの人が動き回ることを意識した建物だし、ホテルやマンションなら、個室ごとが小さいためミリ単位で正確な工事をすることが求められます。新しい現場を担当するごと、新たなミッションがあり、知識と経験がどんどん増えていく。幅広い経験にチャレンジして早い成長を望んでいる人にとって、まさにピッタリな仕事なのではないでしょうか。